理学療法士が将来増えすぎて飽和する!その理由と今できる対策を解説。

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理学療法士は将来、飽和してしまうのか?そんな心配をしている現役理学療法士の人やこれから理学療法士を目指している人たちに断言します。

「今のままでは間違いなく不要と供給のバランスが崩れて飽和します!」

その理由は①政治的要因➁リハビリテーションの方法にあります。今回、理学療法士が将来飽和してしまうと考える理由を上記2つの理由をもとに解説します。

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理学療法士が飽和してしまう政治的要因

理学療法士の飽和の原因である理由に、理学療法士の職域拡大への取り組みが切り離せません。理学療法士の職域拡大には、国から診療報酬を貰って活動する必要がある理学療法士にとって理学療法士が関わることによる加算を増やすことは必須になります。その為、政治的な関与が必要になります。

理学療法士の給料を医療機関や介護事業所で雇われながら雇い主に「上げてくれー!」と声を張り上げても何も変わりません。結局理学療法士1人が月に売り上げられる限度がある以上、支払われる給料にも限度があります。

だから国にリハビリによる診療報酬を上げてもらうか、理学療法士1人の需要を高める(=職域を増やす)しかありません。

別の記事でも書きましたが、例えば2019年の参議院議員選挙でも理学療法士として立候補した人は大敗。これを機にさらに理学療法士としての不安は増加しました。理由はこちらのハリ@geneの中の人さんのツイートからどうぞ。

結局、理学療法士として出馬した人たちはこの田中まさしさんも含め落選が相次ぎました。私は別に田中氏にこだわりはありません。しかし医療の在り方を決める中医協中央社会保険医療協議会に理学療法士が一人もいない現状には衝撃を受けました。

理学療法士がいない中医協でリハビリに関する決定がされていることの危うさ…

そりゃ私も「人生理学療法士だけじゃない」なんてブログを運営していますが、本当に必要なところまでリハ職ではない人たちの議論だけで削られていくのは悔しいところではあり、今回の2019年参議院議員選挙には理学療法士に投票していました。

しかし今回の結果。。。 理学療法士の職域改善と給与アップを公約にしていた議員も落選の結果。これでは政治力による診療報酬の増加や職域の改善は期待が困難です。

じゃあ次回の国政選挙に期待するか?

理学療法士は全体の平均年齢が若い=投票率が低い

現在(R1年)理学療法士の人数は約15万人前後。そりゃあその人数が団結すれば相当な投票数が得られます。しかし、過去の結果から見て平均年齢の若い理学療法士がこぞって選挙に投票しにいくとは考えにくいです。

これを見て下さい。

衆議院議員総選挙における年代別投票率の推移のグラフ 詳細はPDFを参照

投票者は60歳までは年齢が若いほどに投票率が下がります。特に50歳代までは投票率は極めて低い結果となっています。

理学療法士の平均年齢は31.5歳(H27)です。会員数が15万人前後いてもこの投票率では、この先理学療法士の政界進出はなかなか厳しいのではないでしょうか?

こんな平均年齢の若い理学療法士の人達がはたして何人が投票に行って、さらに何人が理学療法士に投票するでしょう?まだこれから15年弱は平均年齢が低いままです。

政界進出が無ければ理学療法士の職域拡大は困難なものになるのは想像できます。職域が拡大しなければ、需要と供給のバランスは崩れ、給与が減少する可能性があります。

このように、理学療法士の政界進出が中々進まずに職域の拡大ができない状況が続くと、やがて理学療法士人口の飽和から需要と供給のバランスが崩れます。現在の推測では2040年に供給は需要に対して1,5倍になると言われています。

この需要と供給のバランス崩壊に関しては、現日本理学療法協会会長の半田一登氏も発言されております。

リハビリテーションの質はどう見られているか?

厚生労働省が行った「生活期リハビリテーションに関する実態調査」において、リハビリテーション実施内容が以下のようになっています。

訪問リハ、通所リハ、通所介護、短期入所療養、短期入所生活いずれにしても実施されているリハビリテーションの上位2つの内容は概ねどこも、

「関節可動域訓練」「歩行訓練」

もちろん必要なリハビリではありますが、これ厚生労働省の職員や他の医療・介護の専門職から見て「自分たちじゃできない!」って思いますか?

大体の専門職が「自分たちもできるし、リハ職しかできないとは思わない」じゃないでしょうか?介護現場ではこういったリハビリテーションが蔓延しています。

厚生労働省の他のアンケート調査では、医療リハ職から見て、介護のリハビリの質に対して「医療現場より劣る」とのアンケート結果が出ていました。現在介護現場で働く1人として悔しいですが否定しきれません。

このアンケート結果を見た厚生労働省の職員はどう感じるでしょうか?現在も通所リハを含め施設基準である人員配置に関して、リハ職の代わりに柔道整復師やあん摩師、鍼灸師、看護師でも一部可能になっています。そして通所介護では「機能訓練士」という名目でリハビリが行われています。

このように本来リハビリを提供する理学療法士や作業療法士(言語聴覚士はやや特殊)の職域は奪われてきているのが現状です。

将来を見据えて今できること

こういった理学療法士の特性や職域が減少していく中、今できることはなんでしょう?

日本理学療法士協会の半田一登会長は、

「まず自分を高めること、自分を磨くことに努め、患者さんに本当に信頼される自分を目指して欲しい。そうすれば自ずと道は開く」

と言っています。理学療法士協会の広報誌でも飽和していく理学療法士の現状に対して生き残るには「個を高めよ」と書かれていることが多いです。

十分理解できますし、必要なことだと思います。

この「個を高める」という意味は一つだけの意味ではないと考えています。

対患者へのリハビリテーションスキルを高める

需要と供給の崩壊に関して「個を高める=リハビリテーションスキルを高める」必要性についてはこちらが非常に参考になります。

認知神経リハビリテーション学会 会長からのメッセージhttps://jsncr.jp/message/m97.html

重要部分を抜粋

・ 1970年代頃から広がったファシリテーションテクニック(神経生理学的アプローチ)の技法は、当時には医師にも看護師にもできないPT固有の治療手技として、脳卒中患者や脳性麻痺児の治療に適用され社会的評価を高めてきました。

・時代の流れと共にエビデンスに基づく治療が強調され、検証可能な客観的変化のみが治療効果とされ、生活動作訓練が主体の理学療法が主流をなすように変遷してきた

・ 生活動作訓練への偏重はPT固有の治療手段を自ら放棄し、起こして歩かせてくれる単なるマンパワーへと変化させた

・令和の新しい時代を迎え、理学療法の専門性が改めて問い直されている。需給関係が逆転すると言われる時代に、専門職としての確固たる地位を獲得するには、真似できない専門職としての指導技術を如何にして築きあげるかと言うことではないだろうか

めちゃくちゃ共感できるところです。理学療法士が専門職としての固有技術がなくなるとそれこそ理学療法士に変わる柔道整復師やあん摩師、鍼灸師んなどに人員配置を取って変わられるのは当然となってきます。

理学療法士の供給が高まり、「個を高める」ことが求められるようになってくるこの時代に、今出来ることは他に真似できない専門職の技術を磨くことは重要な方法の一つでしょう。

その理学療法士としての研鑽が国にも評価され、やがて職域の拡大に繋がるという点は大いに共感できます。

理学療法士以外の道にも目を向け、生きる能力を高める

理学療法士としての技術を高めるのは重要です。しかし、本当にそれだけしょうか?

こんなツイートがありました。

この視点は大事です。もちろん自分が理学療法士の人生を続けていく決心をしているなら「理学療法士としての個を高める」努力は必要です。しかし、「理学療法士になったから」といって、理学療法士としての人生の進め方しか知らないのは視野の狭いもったいない人生の運び方であることも間違いありません。

理学療法士以外の道へも目を向け、この先、需要と供給のバランスが逆転しようとも動じない生きる力・スキルを身につけておくこともある種の「個を高める」と言えるのではないでしょうか?

副業を始め、理学療法士だけの収入に頼らない、個人で生きていく強さを身につけることも「個を高める」ことと同義であります。

・ブログを始め、アフィリエイトやアドセンスで収入を得る

・Youtubeに投稿し、広告収入を得る

・転売を始める

・不動産収入を得る

などの方法ができるのではないでしょうか?

こういった金銭的な自立を目指すと必ず周りは「金の亡者」とか「理学療法士は金じゃない」「目の前の患者を見ろ」と言われます。しかし、金銭的・収入的な余裕は心の余裕に繋がることは事実です。

しかし、よく考えてみて下さい。このまま理学療法士が飽和し、給与が減少して現在の介護職並みになってもまだ同じことが言えるでしょうか?多分大半の人は他の職業に転職してしますと思います。介護職がやりがいだけをアピールされても一向に人員不足が続いているのが良い例です。

月に数万円でも理学療法士とは別に収入を得られるようになってくると、こういった収入的な問題に人生を左右されることなく、好きな理学療法の道を続けていられるようになるのです。

先ほども述べましたが、理学療法士はこれから15年弱は平均年齢が低いままです。政治的な面で処遇が改善されることの期待は当分先のことです。こういった副業などの理学療法士以外の道にも目を向けて「個を高める」方法も大事ではないでしょうか?

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まとめ

今回、解説したように理学療法士はこのままでは本当に飽和すると考えられます。ただそういった未来に手をこまねいているだけでいることが一番最悪の状態です。何かしらの行動を取ることが重要だと思います。それは、

①対患者に対するリハビリテーションスキルを上げる方法

➁副業を始め、理学療法士だけの収入に頼らない、個人で生きていく強さを身につける方法

このどちらでも構いません。何か行動を起こし、例え将来理学療法士が飽和したとしても個人としてしっかり生きる力を身につけておくことが重要です。いざ飽和してからバタバタ行動しても遅いのです。今自分ができることを少しづつでも始めることが重要です。

”関連記事は理学療法士として続けていくとしても、最低限やっておきたいこと”

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人生理学療法士だけじゃない。

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