ショートステイの利用について悩んでいる人は「遠慮なく使うべき」理由を解説

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同じ職場の放射線技師さんから相談を受けました。「母の介護サービスの選択でショートステイを使っていいものか?」と。何故使うことをためらっているのか問うと、「母はやっぱり家で自分でみるもんじゃないのか?」と。

私は、その悩みを聞いた時に「あっ、こういう悩みもあるんだ…」と思いました。確かに自分も実の親が介護サービスを受けなければいけなくなった時に簡単にショートステイを選べるのか?と。

デイケアの管理者で、介護保険サービスには日々触れているわけですが、まだ30代の自分では、将来のはっきりした答えは言い切れませんが、現時点では「使う」が答えです。

今回、理学療法士になって10年以上、介護保険サービスに触れてから4年以上が経過した私がそう思った理由を解説します。

これを読めば!

・ショートステイとはどんなサービスなのか?

・なぜショートステイを使うべきなのか?

以上を理解できるように解説します。

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ショートステイについて

ショートステイとはどのようなサービスか?

ショートステイとは、介護保険サービスの一つであり、短期的に施設に入所し介護などの支援が受けられるサービスです。家で妻や夫、家族の介護をしていくと、何かの事情で介護をしている自分が家を空けなければいけない時などがあると思います。

そんな時に一時的に短期間、対象者を預かってくれるサービスがショートステイです。

ショートステイの種類と利用できる期間

ショートステイには種類があり、

介護保険を利用するショートステイ

介護保険を利用しない有料ショートステイ(1日約5000円~2万円程度の自己負担)

があります。

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また、介護保険を利用するショートステイでは、

①状態が比較的安定している方が利用する短期入所生活介護

➁医療的な管理が必要な方が利用する短期入所療養介護

の2つがあります。

ショートステイが利用できる期間として、1ヶ月間で最長、連続して30日まで、介護認定期間の半数まで(介護認定期間180日なら90日まで)という規定があります。しかし、利用者が全額自己負担する場合や、やむを得ない事情があり、理由書を提出して認められた場合は例外的に介護認定期間の半数以上利用することが可能になります。

利用するには?

まずはケアマネージャーに相談です。必要そうなケースであれば、ケアマネージャーから提案してくれることもありますが、自分から提案しても構いません。

ケアマネージャーは利用者のケアプランを制度が分からない一般の人の代わりに作成してくれる役割です。自分で思いついたサービスがあれば、使えるのかどうかも含めて遠慮せずに相談しましょう。

ショートステイはある日突然、「明日から使いたい!」と提案してもほぼ使えません。理由は受け入れ先が埋まっていることが多いから。

3ヶ月前から申込受付を開始している施設が多く、1~2ヶ月前には予約を取らないと利用できないところがほとんどです。

どうしても急に必要になった場合は、ケアマネジャーに相談し、キャンセルが出ている場合や緊急対応をしている施設を確認してもらいましょう。

そしてどうしても見つからない場合は、全額自費負担の有料ショートステイで対応するしかなくなりますので早めに相談することが大事です。

ケアマネージャーによっては突然の利用は困難なことを想定し、毎月数日だけ利用しておいて、本当に必要になった時に施設側に頼みやすいように「使い慣れ」を勧める場合もあります。

今は大丈夫でも、この先は分かりませんからね。

ショートステイの利用を悩んでいる人へ、勧める理由

ショートステイを使うかどうか悩んでいる人へ、答えとしては「使うべき」です。その理由を以下に事例を踏まえて解説します。

同じ職場の技師さんから介護保険サービスの相談

この記事の文頭にも記載したように、同じ職場の放射線技師さんから

「母の介護サービスの選択でショートステイを使っていいものか?」

「母はやっぱり家で自分でみるもんじゃないのか?」

と相談を受けました。やはり、「自分の親は人に任せず自分で見るべきじゃないか」などという点で悩まれているようでした。そう思う方は本当に気持ちが優しいと思います。しかし、現実はそう簡単ではありません。

家族の介護生活の苦労と現実

私が介護の業界で4年間、自分の家族の介護生活をしている人たちをたくさん関わってきました。いくら今までお世話になってきた家族とはいえ、付きっきりの介護は簡単ではありません。

介護する側の人にも生活があります。される側の人に自分の生活の全てを捧げるなんてそうそうできたものではありません。

しかし、まだ介護生活に不慣れな家族は「やればできる。」とか「自分が頑張らないと。」と無理をしがちです。

これだけは言えます。使命感が強い人ほど苦労していることが多いです。

どんな人が介護を続けられるのか?

ではどんな家族が大変な介護生活を続けていけているのか?それは2つのパターンです。

(私たち専門職が見ていると不安になるほど)放置介護

⇒この放置介護は言葉は悪いですが、現実はこういう家族の方が安定して介護生活を続けられています。本当に私たち専門職が見ていると「そこ1人にして大丈夫?こけない?」とハラハラする放置介護をします。こういう家族は「楽観的」で「ストレスを感じない自分のキャパを知っている」ように思えます。要するに「自分に無理をしない介護」を続けているのです。

➁介護サービスを遠慮なくバシバシ使う

⇒このやり方にはサービス利用に伴う自己負担分の費用が大きくなることが欠点です。こちらの理由は「お金をかけて介護負担を軽減する」分かりやすい形です。決して間違いではないと思います。介護保険サービスはボランティアではなく、経営がある事業です。お金を払えばいくらでも介護の負担は減らせます。実際にいますが、それでも在宅を続けていられる理由が、自分に無理をしない介護であるのならそれで良いと思います。

簡単に説明しましたが、結局①も➁も共通して「自分に無理をしない介護」ができているかどうかです。自分のキャパを超えて介護を続けていると必ずと言って良いほど崩壊します。実際に無理をして自宅での介護を続けている家族が崩壊していく様子を何件も見てきました。

「息子と父親の殴り合い」「介護放棄から無理心中」「身体的・心理的虐待」本当にあります。「え?あの温厚そうな家族が?!」なんてこともザラにあります。

やはり、大事なのは「介護を続けられる」ことです。その方法は「優しさ」でも「放置」でも「お金」でも構いません。

無理さえしなければ。無理は虐待や家族崩壊といった残念な結果に繋がりやすくなります。注意してください。介護するあなたが無理をしないことです。

だから介護を続けていく為にショートステイを使う

話しは戻り、これまで解説した理由からショートステイを含む「介護サービスは悩まず使うこと」をおススメしています。今回は、介護する側の立場からの意見を中心に解説しました。

確かに、介護される側の人は「家族といたい。」「介護サービスではなく、家族の手で介護してほしい。」という意見もあります。しかし、私は一般の人は「介護する側<介護される側」であってはいけないと思っています。

私たち専門職は仕事でやっています。そりゃ我慢もできます。しかし家族は違います。介護される側の人の元気な時代の様子も知っているはずです。その時とのギャップに混乱することもあるでしょう。私たち専門職のように割り切って対応することは困難だと思います。

無理をせず、続けられる介護を目指してください。

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人生理学療法士だけじゃない。

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