【悩むくらいなら、まずこれ】理学療法士の新卒は病院勤務がおすすめな理由

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どうもぎゃんかめです。私は理学療法士となって約10年が経過しました。私は理学療法士となって最初に勤務したのは600床ほどの総合病院でした。現在は60床ほど小規模病院にあるデイケア(通所リハビリテーション)で管理者として勤務しております。

理学療法士の学生を実習で担当していると、こんな質問を受けることがあります。

リハ学生
リハ学生

やっぱり最初は病院に就職するべきですかね?

gyankame
gyankame

そだね!

本当によく聞かれます。社会人経験者の学生は理学療法士としての今後のキャリアアップよりも最初から給与を重視していることもあり、あまりこういった質問がないときもありますが、現役生ではよくある質問です。

そんな私が理学療法士の新卒は病院勤務がおすすめな理由を紹介します。

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なぜ最初は病院勤務が良いのか?

なぜ新卒は病院勤務がおすすめなのか?以下に解説します。

最初から未来の自分の適所なんて分からない

理学療法士として勤務する以上、どこの職場に行っても根底に必要なスキルはリハビリテーション医学です。

理学療法士が働く分野としては、病院勤務である医療、スポーツ、介護、障害福祉など
多岐に渡ります。

自分自身が将来どの分野へ興味を持って転職するのかは誰にも分かりません。そしてどの分野においても根本的に病気や体の悩みを持った患者へのリハビリテーションが基本となります。つまり、リハビリテーション専門職として働く以上、専門知識を有することは大前提となります。

ですから新卒時からいきなり分野を絞るのではなく、様々な分野に触れられる環境に身を置いておくことで、将来どの分野に行くとしても対応できるよう備えることが大事だと考えます。

リハ学生
リハ学生

いきなり介護で働くと知識がつけられないんですかー?

gyankame
gyankame

いえそういう訳ではありません。

介護保険事業所で勤務したとしても様々な疾患を持った利用者と関わることになります。介護保険事業所の方が医療的なリハ知識は必要ではないように思われがちですが、むしろ病院で勤務している時の方が主病名が明確であり、症状は発症後間もない為にリハビリの対象とする病態は絞りやすくなります。

逆に発症から時間経過も長くなり、もともとの既往歴と複雑に混ざり合った慢性期の病状は複雑です。

慢性期である介護保険事業所は「整形外科の患者」、「脳外科の患者」といったように患者の疾患は絞られていません。内科、整形外科、脳外科、呼吸器、循環、または家庭環境、家屋構造的要因など様々に問題を抱えた患者を相手にすることになります。

そういった複雑な問題を抱えた方にリハビリを行うことになる為、1つの病態にフォーカスしたリハビリの提供というよりは、複数の病態からなる現在の状態を踏まえた上での介入となるため横に幅広い知識が必要となります。

リハ学生
リハ学生

じゃあ最初から幅広い経験ができる介護分野が良いんじゃないですか?

gyankame
gyankame

そうではないのよ。

最初から介護保険事業所で働くデメリット

介護保険事業所で働くリハ職員はリハビリテーション医学に関する勉強時間が医療で働くリハ職員よりも圧倒的に少ない

介護保険事業所にはリハ職以外にも介護士、看護師などの他職種と勤務しており、事業所内の勉強会のテーマもどうしても介護寄りになりがちです。その為、リハビリテーション医学としての知識は病院で働くよりも学べる機会が少なくなってしまう。

介護保険事業所で提供されるリハビリは活動制限や社会参加制約に対する介入が中心

先ほども説明したように、介護に来る利用者(患者)に対しては、主に抱える機能障害に対するハビリの提供というよりは、複数の病態からなる状態を踏まえた上での活動制限や社会参加制約に対するリハビリが中心となります。

活動制限や社会参加制約に対するリハビリももちろん立派なリハビリテーションの一環です。しかし、その活動制限や社会参加制約にある障害の根底には機能障害が潜んでいること、また相互に関係しあっていることを忘れてはいけません。

特に介護の分野では「活動制限」と「社会参加制約」に関するところが仕事の中心となります。

しかし相互に作用する機能障害、活動制限、社旗参加制約の3つのうちで私が思う理学療法士として最も大事なものは「機能障害に対するリハビリテーションの経験」だと思います。

何故最も「機能障害に対するリハビリテーションの経験」が大事なのか?

それは介護の世界において活動制限、社旗参加制約へ関わる時には他の職業(ケアマネージャー、福祉用具業者、訪問看護、訪問介護等)との連携を図ります。そういった場で理学療法士としての意見を求められる時には「理学療法士として、その利用者の機能障害が根底にあることを考慮した活動や社会参加への意見」が求められます。

つまり、他職種からは「理学療法士ならこの症状に対する知識があって当然」と思われています。その症状に対する知見をすっ飛ばした意見は理学療法士じゃなくても言えますからね。

加えて介護保険事業所で働くと「営業」「送迎」「介護」など、病院では求められない業務に関わることが増えてきます。

出社から退社まで、利用者に対するリハビリテーションにだけ集中すれば良いわけではありません。

病院でのリハビリ職スタンスを取り続けると必ず介護職との軋轢が生まれます。介護保険事業所では「介護」の視点が重要となるからです。

これでは個人としてのリハビリテーション医学の知識を高めるということに集中はできにくい環境と言えるでしょう。

これらの理由に対しては以下のような反論もあるかもしれません。

カオス
カオス

結局はどこで働こうが、個人のモチベーションじゃないか!

gyankame
gyankame

そりゃそーよ。

確かに個人の意思が強く、自己研鑽を自身一人でできる方にはどこで働こうがマイナス的な影響はありませんが、個人のモチベーションに環境の影響は大きいと思います。

新卒時は特に自己研鑽方法が身についていない人もいますので、環境が整っている職場を選ぶことも重要になります。

結局、病院は1つの病気に関するリハビリを学びやすい環境である

病院勤務では、1つの病気や症状にフォーカスしたリハビリテーションスキルを磨くことに集中できる環境であることが多いです。

特に急性期はまだ病気の発症から間もない為、退院後の動作能力に関する予後予測は立てにくく、病気による機能障害からの回復に焦点を当てて介入できます。

その後、急性期から亜急性期、回復期になるにつれ退院後の生活を見通したリハビリが必要になりますが、いずれも介護分野でのリハビリよりは1つの病気からなる機能障害を意識した介入ができる環境にあります。

病院勤務から介護保険分野へは転職しやすいが、介護保険分野から病院勤務へは転職しづらい

これは私の周りでもよく聞く話しです。病院勤務から在宅分野(慢性期)へは転職しやすいが、在宅分野 (慢性期) から病院勤務へは転職しづらいという話しをよく聞くます。

これシンプルな理由として、病院勤務の方が大変だからだと思います。患者の病気が発症から間もない為に、その病気や症状に関した「自己研鑽」つまり勉強が必須になるからだと思います。

特に大病院は教育システムもあり、同職種同士の目や院内勉強会、学術活動などとにかく「勉強」する、もしくはさせられる環境にあります。自分のスキルアップと考えてその環境に身を置ける人はストレスなく働けますが、そういった環境が苦手な人にとっては過酷だと思います。やりたくないことをやらされる環境ということですからね。

もちろん実際は介護保険分野でも勉強は必要です。しかし、勉強する内容は活動や社会参加の分野が中心となります。

病院に戻ることを苦にする意見が多いことを考えると、病院で勤めていた頃の医療的な勉強内容が難しく感じる人が多いのでしょう。

まとめ

①理学療法士の根本はリハビリテーション医学の知識

②介護保険分野で関わる活動制限や社会参加制約へのリハビリテーションも理学療法士として機能障害への理解と知識が必要

③新卒時は介護保険分野ではなく、総合病院で様々な病気に対するリハビリテーションの経験を積み将来の自分に備えるのがベスト

「転職の思考法」の著者である北野唯我さんも20代は専門性、30代は経験と言われているように、新卒時には専門性を磨ける総合病院での勤務に携わり、将来的に自分がどの分野に興味を持って動いてもある程度対応できるように専門力を身につけておくことが重要だと思います。

最後に付け加えると、理学療法士人生の中で大半の人がぶつかる収入の問題があります。本来、医療者は病気で困っている人の手助けをすることができる素晴らしい職業でありますが、収入の問題がその気持ちを邪魔することがあります。

「やりがいの無い職場だけど給与が良いから職場を変えられない」

「やりがいのある職場だけど、この収入では続けられない」

こんな声をよく聞きます。そして理学療法士という職業自体を辞めてします人もたくさんみてきました。

そういうことも新卒時には考えられないことかもしれませんが、私の10年の経験の中ではたくさん見てきました。

そんな方にはこの過去記事も合わせて読んでみて下さい!

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人生理学療法士だけじゃない。

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